
戦後の米軍占領下の時代に製造された輸出用のおもちゃには、Made in
occupied Japan(メイドインオキュパイドジャパン)という刻印がGHQの命令で入れられていた。この二台はその当時のおもちゃで、昭和22年から25年の間に作られたと思われる。右の車は発火石仕掛けで車体についているマシンガンに火花が散るようになっている。左の赤い車は現実のモデルのある、プリムスだと思われる。動力はフリクション式でタイヤ部分もゴム製ではなく、金属でできている。希少価値の高いものとおもわれる。

オープンカーに乗った青い目の外人がパイプをふかしながら片手ハンドルでドライブするXカー。Xカーとは、卓上を走っていても、角までくると、急にふみとどまり、転落せずに、別方向に進む車。パイプからは赤いランプがつき火がついているように見え、口からは煙をふかす。ハンドルは腕に連動して動く。動力は乾電池なので、昭和30年以降のものと思われる。パイプをふかしているわりには、顔が童顔なのがミスマッチでおもしろい。

キャラクタートーイが登場する前の製品で、3匹のくまがつながって、スケートをしているように手足を動かし円を描いて回る。動力はゼンマイ式。顔の表情や動きがおもしろく、傑作といえる。昭和30年代のものと思われる。

消防車と救急車。なんとも表情がコミカルでとてもユニークな製品。でもやはり、輸出用らしく顔はまさに外人。動力はフリクションで、手がサイレンをまわす。このようなコミックなものは大変少ない。昭和30年代の製品。18年位前に地元(志賀町高浜)のおもちゃ屋で当時の値段(確か280円くらい)で購入した、思い出がある。メーカーは(株)吉屋。